【衛生管理者】汚染物質と脳血管障害・虚血性疾患とは?化学物質を吸収するリスクとは?

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本記事では、日本トップクラスに衛生管理者試験1種・2種を熟知している衛生管理者マスターの私ヒロヤが、衛生管理者の汚染物質と脳血管障害・虚血性疾患とは何かについて解説します。

化学物質を吸収するリスクなど、日常生活で役立つ知識も満載なので、衛生管理者試験を受験予定の人は必ず知っておきましょう。

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汚染物質の要点まとめと概要

1:空気中の粒子状物質には、ミスト、ダスト、ヒュームがある。

2:ヒュームは、非常に小さな球状の物質で、粒径が1マイクロメートル(μm)以下である。

■空気中汚染物質

分類状態性状物質例
ガス気体25℃、1気圧(常温、常圧)で気体のもの塩素、硫化水素、アンモニア、一酸化炭素、塩化ビニル、二酸化硫黄
蒸気常温、常圧で液体又は固体の物質が、揮発又は昇華し、気体となっているもの塩素化ビフェニル、ベンゾトリクロリド、アルキル鉛、硫酸ジメチル、アセトン、二硫化炭素、アクリロニトリル
粒子状物質ミスト液体液体の破砕によって生じた微細な粒子が空気中に浮遊しているもの。粒径:5~150μm硝酸、硫酸、塩素化ビフェニル、無水クロム酸(水溶液)
粉じん(ダスト)固体固体に研磨、切削、粉砕などの機械的な作用が加わって生じた固体の微粒子が空気中に浮遊しているもの。粒径:0.5~150μmアスベスト、二酸化マンガン、ジクロルベンジジン、アクリルアミド、オルト-トリジン
ヒューム気体(金属蒸気など)が空気中で凝固し、固体の微粒子となって空気中に浮遊しているもの。粒径:0.1~1μm酸化亜鉛、酸化カドミウム、酸化ベリリウム

汚染物質の浄化方法(土壌、地下水等)

1:揚水曝気法:汚染地下水を汲み上げ、空気を吹き込んで曝気(液中に酸素を供給)することによりTCE(トリクロロエチレン)やPCE(テトラクロロエチレン)を除去する方法。

2:真空抽出法:揮発性の高い汚染物質の浄化に有効。汚染現場に井戸を掘り、揮発した汚染物質を真空ポンプなどで吸引し、回収したガスを活性炭などに吸着させる方法。現在最も一般的な土壌汚染浄化法。

3:活性炭による吸着:排ガス、排水からの回収に最もよく使用されている方法。ただし、吸着した活性炭の適切な再生、廃棄処理が必要(加熱又は焼却時のダイオキシン類発生に留意)。

4:紫外線処理:紫外線を照射し、そのエネルギーによりC-Cl(炭素-塩素)結合が開裂し、塩素ラジカルを生成させ、その後の連鎖反応により分解させる。

5:低温加熱処理:掘削した土壌を汚染物質の沸点以上に加熱し、揮発分離して浄化する方法。回収した汚染物質は活性炭により吸着させる。浄化した土壌は元の場所に埋め戻すことができる。

6:エアースパーシング:最近盛んに用いられている。地下水中に空気を吹き込み、汚染物質を気泡中に揮散させ、土壌ガスとともに抽出除去する方法。また、地下の溶存酸素を増やすため、生物分解を促進させる効果もある。

7:ガラス固化:汚染土壌に電極を差し込み、電流を流すことでジュール熱を発生させ、この熱により土壌を溶融させる。土壌は一般にケイ素を含むため、溶解土壌を冷却すると黒曜石に似たガラス固化体が得られる。

8:触媒処理:酸化物や白金族金属担持酸化物を触媒として、化学反応(酸化・還元反応)により分解除去する。

9:バイオレメディエーション:TCEなどを分解できる微生物を使い処理する方法。

10:触媒シリカゲル:焼却炉の排ガス浄化や、排水処理装置(有機溶剤、染料等)、下水道の硫化水素除去、研究所などの特殊廃棄薬品の無害化なども行われている。

化学物質の体内への蓄積

化学物質を一定量継続的に吸収していくと、体内に蓄積される物質の濃度は徐々に上昇していく。

しかし、ある時点で吸収量と排泄量が等しくなり、それ以上吸収し続けても体内の濃度は上昇しない状態になる。

この平衡状態に達するまでの期間は、カドミウムのように何十年と長いものから通常の有機溶剤のように数時間という短いものまで様々である。

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脳血管障害・虚血性心疾患の要点まとめと概要

1:脳血管障害は脳出血、くも膜下出血、脳梗塞等に、虚血性心疾患は狭心症、心筋梗塞等に分けられる。

2:脳血栓症は、コレステロールがたまり、脳血管自体の動脈硬化を起こす病変である。

3:脳塞栓症は、不整脈で心臓や動脈壁の血栓などが剥がれ、血流で運ばれ脳血管を閉塞するものである。

■主な脳・心臓疾患

疾病名症状の原因具体的な症状
脳血管障害脳出血脳血管に高い血圧がかかり、血管壁がもろくなって破れ脳の中に出血する頭痛や麻痺、しびれ、ろれつが回らない、言語障害などがある
くも膜下出血脳表面の動脈が破れ、くも膜下腔に出血する突然、急激で激しい頭痛が起こる、意識がなくなる、片麻痺などが起こる
脳梗塞脳の血管の詰まりや血流低下で脳組織の虚血等により脳組織が壊死する左右の半身に麻痺が起きる、言語障害、意識がはっきりしなくなる
虚血性心疾患狭心症心臓の冠動脈が狭くなり、血液不足から心筋が酸素不足に陥り生ずる胸の痛み症状はいくつかに分けられるが、胸の痛みの時間は数分程度である
心筋梗塞血管の動脈硬化や狭窄等で心臓が酸欠(虚血)状態となり胸痛などを起こし、血管を血栓が塞いで心筋が壊死する胸の重苦しい痛みなどが長く続き、動機・呼吸困難・顔面蒼白などの症状から突然死することもある
※急性心不全(急性心臓死、心臓麻痺等)は、脳血管障害及び虚血性心疾患に限らず他の疾病による場合もあるが疾患名ではない。

負傷によるもの以外の「脳血管障害及び虚血性心疾患等」は、従来、生活上の動脈硬化等による血管病変などの進行で発症するものとされてきた。

しかし近年は、労働者の業務の過重負荷、長期間にわたる疲労の蓄積が、その発症の有力な原因であると判断されるようになった。

脳血管障害

脳血管障害は、脳の血管の病変が原因で以下に分けられる。

(1)出血性病変:脳の血管が破れる

・脳出血:脳実質内に出血する。

・くも膜下出血:脳表面のくも膜下腔に出血する、急激で激しい頭痛が特徴。

(2)虚血性病変:脳の血管が詰まる

・脳梗塞

①脳血栓症:コレステロールがたまり、脳血管自体の動脈硬化を起こす病変。症状の現れ方が比較的ゆるやかなため、大きな発作の前に治療できるケースが多い。

②脳塞栓症:不整脈で心臓や動脈壁の血栓などが剥がれ、血流で運ばれ脳血管を閉塞、血流を止める。発作は突然起きる。

脳梗塞や脳出血では、頭痛、吐き気、手足のしびれ、麻痺、言語障害、視覚障害などの症状が認められる。

(3)その他(高血圧性脳症等)

脳血管障害は、高血圧、不整脈、糖尿病(高血糖)、脂質異常症などの危険因子を減らす日常生活の改善が必要である。

※脳卒中:脳血管の病変により何らかの脳障害を起こしたもの。脳血管障害の総称である。

虚血性心疾患

虚血性心疾患は、冠動脈による心筋への血液が、酸素供給不足や酸欠(虚血)状態になることで起こり、以下に大別される。疾患発症の危険因子としては、高血圧、喫煙、脂質異常症などがある。

検査には、運動負荷心電図検査等が用いられる。

(1)狭心症:心筋の一部分に可逆的(元に戻る)虚血が起こる。

発作が続く時間は数分程度で、長くても15分以内に治まることが多い。

(2)心筋梗塞:不可逆的(元に戻らない)心筋壊死が起こる。

突然激しい胸の痛みが起こり、「締め付けられるような痛み」などが長時間続く。

(3)その他(心停止・解離性大動脈瘤)

※令和5年人口動態統計によると、日本人の死因別内訳では男女とも、がん(悪性新生物)が1位、男性は2位が心疾患、3位が老衰、女性は2位が老衰、3位が心疾患となっている。

以上

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