
本記事では、日本トップクラスに衛生管理者試験1種・2種を熟知している衛生管理者マスターの私ヒロヤが、衛生管理者の腎臓と内分泌とは何かについて解説します。
アドレナリンなど聞き馴染みのある単語も登場するので、衛生管理者試験を受験予定の人は必ずチェックしておきましょう。
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腎臓の要点まとめと概要
1:尿蛋白が陽性のときは、腎臓、膀胱又は尿道の病気などが疑われ、慢性腎炎やネフローゼ症候群などの場合、病態が重いほど尿中蛋白質が増加する。
2:血糖値が正常であっても、体質的に腎臓から糖がもれて尿糖が陽性となる場合を腎性糖尿という。
排泄
代謝により生じた分解産物や、体内の有害物、不要物質などを体外に捨てること。
主な排泄器官と排泄作用、排泄物
①皮膚:発汗により、水分、塩類を排泄
②肺:呼気により、二酸化炭素、水分を排泄
③腎臓:排尿により、水分、尿素、尿酸、アンモニアなどを排泄
④肝臓:胆汁により、胆汁色素、胆汁酸塩を排泄
⑤大腸:排便により、水分、鉄、カルシウムを排泄
⑥唾液腺:唾液により、水銀、鉛、ヨウ素を排泄
腎臓の位置・機能
・重さ約130g程度のそら豆状の形をした臓器で、背中側のベルト位置の少し上あたり、脊柱の両側に一対ある。
・腎臓の表層部分を皮質(腎小体が主成分)といい、深部を髄質(尿細管やその合流した管が主体)という。
・尿の生成、体液量の調節、血中の有害な代謝産物や毒物の排泄、体液の浸透圧とイオン組成の調節、血液pHの調節をしている。
腎臓の構造
腎臓は尿を作る装置(腎小体)と尿を運び出す管(尿細管)からなる。
・腎小体は細い動脈の塊である糸球体と、これを包む袋状の糸球体嚢(ボウマン嚢)からなる。
・尿成分は糸球体の血管からにじみ出し、糸球体嚢の中にたまり、尿細管を流れて腎盂へ向かう。
・尿細管の壁の上皮細胞は、水分の99%や塩類、グルコース、アミノ酸などの再利用できる物質を再吸収し、尿細管を取り巻く毛細血管の中へ戻す。これにより血液の水分の調節も行われている。
尿
①尿の成分は95%の水分と、5%の固形成分(窒素性老廃物、電解質、毒素)からなる。
②尿の量は1日1~1.5L、pHは5~7で弱酸性である。
・尿意:個人差が大きいが、膀胱内に尿が300~400mlたまり、膀胱内圧が20cmH2Oを超えると尿意を感じる。
腎臓の病気
腎臓病は多くの場合、尿素の排出に影響を与えて尿素窒素(BUN)値を増加させる。尿蛋白の増加は慢性腎炎、糸球体が障害を受けるネフローゼ症候群、膀胱や尿道などの病気が疑われる。
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内分泌の要点まとめと概要
1:アドレナリンは交感神経作用と同じ生理作用を持ち、肝臓のグリコーゲンの分解を促進、血中の糖分濃度を上昇、心拍出量を増加させ、送血量を増加させる働きを有する。また、血管を収縮させ、血圧を亢進させる。
2:アドレナリンは副腎髄質から分泌され、筋肉系をはじめ、呼吸系、循環系などの活動を促進する方向に働く。
3:筋労作時には、エネルギー源として筋肉中や肝臓のグリコーゲンが使われる。この消耗を補うためにアドレナリンの分泌が増加し、血中ブドウ糖の濃度を高める。
4:膵臓から分泌されるインスリンは、グリコーゲン合成を促進させ、血糖値を低下させる。
■主要ホルモンの分泌と機能
ホルモンの名称 | 内分泌器官 | 機能概要 |
---|---|---|
メラトニン | 脳の松果体 | 睡眠、サーカディアンリズム調整 |
オキシトシン | 下垂体後葉 | 心の癒しホルモン |
サイロキシン | 甲状腺 | 体熱産生促進 |
パラソルモン | 副甲状腺(上皮小体) | 血中カルシウム濃度を増加 |
インスリン | 膵臓 | 血糖量の減少 |
グルカゴン | 血糖量の増加 | |
コルチゾール | 副腎皮質 | 血糖量の増加、過度ストレスに反応 |
アルドステロン | 体液中塩類バランス調整 | |
アドレナリン | 副腎髄質 | 交感神経作用と同じ、筋活動を円滑遂行 |
ノルアドレナリン | 血圧上昇、血管収縮 | |
ドーパミン | 運動機能、ホルモン分泌を調整 | |
ガストリン | 胃(前庭部) | 胃酸分泌の促進作用 |
内分泌
内分泌腺から分泌されるホルモンが血液に入り、循環して他の臓器の働きや成長などに特定の影響を及ぼす。内分泌腺は、導管を有しない腺細胞の集団でホルモンの生成を行う。
主要ホルモンとその働き
(1)副腎髄質から分泌
①アドレナリン グリコーゲン分解を促進し、血圧・血糖値の上昇、心拍数増加などを引き起こす、交感神経作用と同じ生理作用を持つ。
②ノルアドレナリン 強いストレスや痛みを感じたとき、交感神経を刺激して心拍数増加や血圧上昇などを引き起こす。
③ドーパミン 運動機能やホルモン分泌を調整する。快感・やる気などの感情にも関わる。分泌過剰は幻覚などの発症につながり、不足すると抑うつ状態などを起こす。
◆カテコールアミン:上記①②③を合わせた神経伝達物質の総称。過剰な分泌は高血圧や過度の発汗・動悸など、不足すると脱力感・意欲低下や抑うつ状態につながる。
(2)副腎皮質から分泌
①コルチゾール 糖質コルチコイドとも呼ばれる。血糖量を増加させ、抗炎症作用や免疫抑制効果がある。
②アルドステロン 鉱質コルチコイドとも呼ばれる。体液中の塩類(ナトリウムとカリウム)バランスに関与する。
(3)膵臓から分泌
①インスリン ランゲルハンス島のB(β)細胞から分泌されるペプチドホルモン。グリコーゲンの合成を促進して血糖値を低下させる。血糖値の恒常性維持に重要なホルモンである。
②グルカゴン ランゲルハンス島のA(α)細胞から分泌されるペプチドホルモン。インスリンとは逆に血糖値の低下で糖が必要なとき、肝細胞に作用してグリコーゲンを分解、血糖値を上昇させる。
(4)その他の分泌
①メラトニン 脳の松果体から分泌され、体内時計に働きかけて睡眠と覚醒を切り替え、自然な眠りを誘う作用がある。加齢により調節作用が弱まる。
②パラソルモン 副甲状腺(上皮小体)から分泌され、血液中のカルシウムバランスを調節(濃度を上昇)する。
以上
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