衛生管理者:肝臓・心臓・循環の機能や仕組みを完全解説!中学生でも知ってる知識がたくさん登場!

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今回は、5年以上も衛生管理者試験1種・2種の研究をしている衛生管理者マスターの私ヒロヤが、衛生管理者試験の出題範囲に含まれている肝臓・心臓・循環の機能や仕組みを取り上げます。

中学生でも知ってる知識がたくさん登場するので、衛生管理者試験を受験予定の人はぜひ最後までお読みください。

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肝臓の要点まとめと概要その1

・肝臓は様々な機能を持っているが、主に代謝、胆汁の分泌、解毒が重要である。

肝臓の機能

肝臓は右横隔膜の真下にある最も大きな臓器であり、成人の場合、体重の1/50程度、男性で約1.4kg、女性で約1.2kgある。

1:胆汁の分泌:肝細胞でつくられた胆汁は、総胆管を経て十二指腸へ分泌される。その途中で胆管を経て一時胆嚢内に貯留され、ここでさらに濃縮されたものが、食事を摂った際に多量分泌される。胆汁には、脂肪を乳化させる働きがあり、脂肪の消化吸収に欠くことのできない役割を果たしている。代謝異常を起こすと脂肪を肝細胞の中にため込み脂肪肝になる。

2:グリコーゲンの貯蔵:ブドウ糖などからグリコーゲンを生成して蓄え、必要に応じてブドウ糖に分解して、血糖として送り出す。

3:解毒:腸管から吸収されたいろいろな有毒物質(細菌が分泌した毒素など)を分解、破壊してその毒性を消去させる。アルコールが体内に入って分解されるとアセトアルデヒドが生じ、これを解毒するのはアルコール分解酵素であるが、日本人は欧米人に比べ、この酵素を持たない人の割合が多い。この酵素がよく働く人が酒に強い人といわれる。

4:血球造成:肝臓で古い赤血球が破壊され、分解されたヘモグロビンは胆汁の色素ビリルビンとなる。他方、鉄分は新しい赤血球を作るために肝臓内に蓄えられる。

5:尿素・尿酸の生成:血中蛋白質の分解により作られるアンモニアを尿素、尿酸に合成して腎臓から排出させる。

6:蛋白質代謝:アミノ酸として腸壁から吸収された蛋白質をアルブミンやフィブリノーゲン、プロトロンビン等の血漿蛋白質などに合成する。

7:細胞内に脂肪の予備を貯蔵:脂肪酸の合成なども行っている。

8:体温を維持:体内で発生する熱量の多くは筋肉及び肝臓に負っている。肝臓が弱ってくると寒い暑いに対処する熱発生の調節がスムーズに行われなくなる。

9:ビタミン類の貯蔵、活性化、輸送、分解、合成

10:免疫をつかさどる:肝臓は生体防御にとって不可欠な臓器である。マクロファージによる防御のほか、樹状細胞とリンパ球が常に監視している。また、肝臓内の抗原に対する局所的防御だけではなく、血行性の抗原に対する全身的防御にあたる。

11:血液の貯蔵:体循環の血液量を調節する。

12:ヘパリンの生成:血管内血液凝固の防止。

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肝臓の要点まとめと概要その2

1:AST、ALTが血中で増加した場合、肝臓障害、心筋梗塞、溶血などの診断の手がかりになる。

2:γ-GTPはアルコールや薬剤などが肝細胞を破壊したときや、結石、がんなどで胆管が閉塞したときに、血中に出てくる。肝臓や胆道に病気があると他の酵素より早く異常値を示す。

■肝炎ウイルスの種類

ウイルスの種類感染経路慢性化
A型肝炎ウイルス食物や飲料水からなし
B型肝炎ウイルス血液や体液子供では高率、大人ではまれ
C型肝炎ウイルス血液や体液70%が慢性化
D型肝炎ウイルス血液や体液あり
E型肝炎ウイルス食物や飲料水からなし
G型肝炎ウイルス血液や体液あり
TT型肝炎ウイルス血液や体液あり

日本ではB型とC型の肝炎ウイルスが多い。

血清トランスアミナーゼ(AST、ALT)

細胞内酵素であるAST(GOT)、ALT(GPT)が血中で増加した場合、肝臓障害、心筋梗塞、溶血などの診断の手がかりになる。

①AST:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼの略で、アミノ基転移酵素である。このASTの値が高いと、肝疾患(急性・慢性肝炎、脂肪肝など)や心疾患(特に心筋梗塞)などが疑われる。

②ALT:アラニンアミノトランスフェラーゼの略で、ASTと同じくアミノ酸を作り出す酵素である。ALT
は特に肝細胞の変性、壊死に反応し、ALTの値が高いと、急性・慢性肝炎、肝硬変などが疑われる。

γ-GTP

AST、ALTと同じく蛋白質を分解する酵素の一つ。アルコールや薬剤などが肝細胞を破壊したときや、結石、がんなどで胆管が閉塞したときに、血中に出てくるもので、肝臓や胆道に病気があると他の酵素より早く異常値を示す。特にアルコール性肝障害の指標として有効である。正常値は成人で50単位以下。

肝臓病

肝臓病になるとその肝細胞が次々に壊れていくが、かなり悪化するまで自覚症状は出にくい、このため肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれる。

①肝臓病が進行した場合の自覚症状:体がだるい、食欲がない、吐き気がする、尿の色が濃い、体が黄色になる、体が痒い、手のひらが赤い、腹が張る、足がむくむ、乳が張って痛い(男性)、かび臭い口臭がする、などである。

②肝臓病の種類:原因で分類すると、ウイルス性、薬剤性、アルコール性、自己免疫性、先天性などに分けられる。病名で分類すると、肝炎、肝硬変、脂肪肝などに分けられる。

③急性肝炎:慢性肝炎は通常6か月以上肝炎が続いている状態なのに対し、急性肝炎は突然肝炎が起こり、たくさんの肝細胞が破壊される。その主な原因は肝炎ウイルスであり、日本で多い肝炎はB型とC型である。

B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)の感染で、C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)の感染により起こる。C型肝炎は感染してから慢性肝炎、肝硬変、肝がんといった病気になりやすいのに比べ、B型肝炎は、こうした病気にならないことが多いが、感染力が強いとされる。

④アルコール性肝障害:一般的に、飲酒の量と飲酒期間に比例して肝臓病の症状が進行していく。

心臓・循環の要点まとめと概要

1:心臓から出て行くのが動脈(大動脈、肺動脈)。戻ってくるのが静脈(大静脈、肺静脈)。

2:肺動脈には静脈血が流れ、肺静脈には動脈血が流れる。

3:左心室→大動脈→身体各部→大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房→左心室

心臓の仕組み

心筋の収縮と弛緩によるポンプ作用により、血液を静脈から吸引し動脈に送り出すことにより全身に循環させている。また4つの心臓弁膜(三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁、大動脈弁)と四肢の静脈にある弁膜が逆流を防いでいる。

①心拍数:年齢、運動状態、精神状態、発熱などで異なるが、一般的に成人の安静時の心拍数は60~80回/分である。

②脈拍:比較的太い動脈が体表近くを通っている場所では、心臓の拍動が伝わった血管の拍動に触れられる。手首部分の橈骨(とうこつ)動脈のほか、鎖骨の中央部分、鼠径部、等でも触れられる。

③拍出量:安静時1回の拍出量は約60~70mlであり、1分間におおよそ4~5Lの流量がある。運動時には1分間に15~20Lにもなる。

④動脈・静脈:流れる血液の性質に関係なく、心臓から出て行く血液が流れる血管が動脈であり、心臓に戻る血液が流れる血管が静脈である。肺動脈には静脈血が流れ、肺静脈には動脈血が流れる。

⑤動脈血・静脈血:肺でガス交換が行われ、酸素を多く含んだ新鮮な血液が動脈血であり、二酸化炭素と組織の老廃物を多く含んだ血液が静脈血である。

血液の循環

①体循環(大循環):血液が左心室から大動脈に入り、全身の組織、器官の毛細血管を経て静脈に入り、右心房に戻るまでをいう。

②肺循環(小循環):血液が右心室から肺動脈を経て肺に入り、肺の毛細血管から肺静脈を経て左心房に戻るまでをいう。

血液

心筋が収縮して生じた圧力が血管内に伝わったものであり、大動脈の中で最も高く、静脈の末梢に近づくにつれ低くなる。毛細血管、静脈ではさらに低くなる。

心室が収縮したときの圧が最も高く、最高血圧といい、心室が弛緩して圧力が動脈に加えられないときの動脈内の圧力が最低血圧である。最高血圧と最低血圧の差を脈圧という。

・血圧測定:一般には上腕動脈の圧力を血圧計を用いて測定する。電子機器を使った手首や指先などで測定する市販の血圧計も多くみられるようになったが、これらは測定数値を上腕動脈での値に換算して表示するシステム。

主な心臓病

心筋梗塞(心筋の酸素不足による発作性のショック状態)、狭心症、心筋症、弁膜症、不整脈、心内膜症、心不全(心機能低下により十分な血液を送り出せなくなった状態)。

以上

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